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ゆっき〜が生まれた日 1 

妊娠に気がついたのは、10月のはじめ。
微熱が続き、正確に来るはずの生理が来ないので判定薬で確認。
産院の門をくぐった。

「W産婦人科にしようか、T産婦人科にしようか」
迷った末、親友のベソの紹介で、T産婦人科に・・・

同じ頃、仲良しの智ちゃん、同僚のえみちゃんも・・・

おかげで、その後の話題は対湯や出産準備のことが中心。
母子手帳の見せっこ、赤ちゃん本舗へのお買い物。

私の予定日が6月12日。近くにけっこうたくさん予定がひしめいていた。
(智ちゃんが5月9日(7日出産)、えみちゃんが6月11日(5日出産)。
パパの職場でも4名いたので、早くも高校でのライバル宣言(^^;)

ところが ゆっき〜は 待てども待てども
「頭が下がりませんねぇ。お腹は下がってるんだけどなぁ・・・」

6,7ヶ月の頃は 早期胎盤剥離の恐れがあるために、
それぞれ 3日の自宅療養と1週間の入院をして心配したのに、
今度は居心地が良すぎて(?)出て来ない。

そのうち、周りはどんどん出産し、予定日は近づく。

「次の検診で二度めのレントゲンを撮りましょう。」
「えっ?次は予定日を過ぎていますよ。」(*臨月は週に1度の検診です。)

予定日までに産まれるように、
散歩を増やしたり、仕事をなるべくするように頑張ったけど、次の検診がやってきた。

朝、破水したかな?と言うような感じだったけど、破水ではなかった。
そう言う感じが2日続いた。
思えば、これは陣痛の準備だったのかもしれない。

レントゲンを撮り、先生は
「まだ下がってないね。帝王切開を勧めます。100%安全な道をとりたいし・・・」

多分子宮筋腫のこともあるんだろうな・・・と思った。
(何ヶ月目かの検診の時、子宮筋腫が見つかったのだった。)


「切るならいつ?」
「早いほうがいいから、17日にでも。
 ここで判断は出来ないだろうから、ご主人とよく相談してください。」
と言われた。

この時 私の頭の中には、帝王切開の結果によっては、子宮摘出になるなど全く無かった。
後で考えたら、先生は そこまで考えてあったようだろうけど・・・

家に帰って少し(かなり)落ち込んで一人で泣いてしまった。
夜、帰ってきた夫と話し合って
「とりあえず、予定日から1週間は待って、ダメなら20日の土曜日に手術をしよう」
と決めた。

翌日の朝 産院に電話をして、その旨を告げた。
口では「しょうがない」といいながら、でも割り切れない何かがあった。

夜、床についてから、ついつい悲しくなって泣いてしまった。
半分眠りかけていた夫が びっくりして
「なな どうした?」
飛び起きて 優しく抱きしめてくれた。
ひとしきり泣いた後、自分の胸の奥につかえていた、
言いたくてもいえなかった言葉を全部吐き出してしまった。

「本当は 帝王切開はしたくない。
 10ヶ月もお腹の中で苦労して育てたんだから、自然分娩で生んで、実感を味わいたい。
 それに、帝王切開だと子どもに申し訳ない気がする。
 今回切ったら、次も切るのは目に見えてるし・・・。
 それがすごく悔しい・・・」

「初産で1週間ぐらい遅れるのは良くあること。
 20日までまだあるんだから、あきらめないで待とう。
 ねっ、早く出ておいで。お父さんもお母さんもみんな待ってるからね。」
「自然に出てきてね」
2人でお願いして眠りについた。


 

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